3-seater bike for me and my daughters.

松浦晋也さんのWired VIsionの記事「親子3人乗りBikeEタイプ・リカンベントの提案」 [1] に対する僕なりの答がこれです。

Giant Reviveというセミリカンベントをベースに、前席は標準のサドルの代わりに木の板を使って前に15cmほど延長して、そこに子どもが座ります。フレームに子どもが足をおくとペダルと干渉するので、フットレストを金折れで製作。手は子どももハンドルを握ります。かれこれ2年使ってますが、危険を感じたことはありません。

後席はふつうのチャイルドシートをそのまま載せてます。今は、上の子は乗らないので下の子(5歳)一人しか乗りませんが、だんぜん前席が人気なので、後席はもうじきとりはずしてカゴにする予定です。

ちなみに価格は5万円。

長所

• Reviveは小径車ではあるものの、サスペンションがあるので乗り心地は非常に良い。木の板の座席でも全く問題なし。
• 足つきもよい。
• Reviveはハンドルや座席の前後上下位置を自由に調節できるので、子供を載せないポジションにも簡単に変更可能。

短所

• 坂はきつい。とくに、股間に子どもをはさんでこぐと、膝を壊します。電動補助がほしい。
• サスペンションのせいで荷台が高いので、見た目ほど安定感はありません。また、ハンドルの長さのせいか、子どもを先にのせようとすると自転車を押えこむのに妙な力が必要になりますので、先に親が乗り、後席には自力で登れる子に乗ってもらい、それより小さい子は前に乗せることになります。
• Reviveはふらつきやすい(というか、ふらついた時の舵角が通常の自転車の倍ぐらい必要)です。このあたりは子乗せ専用設計でない限界かと思います。ホイールベースが長いせいだと思っていたのですが、ハンドルの軸が通常の自転車よりも傾いていることが大きな原因かもしれません。
• 標準でついてるスタンドでは全く安定しませんので、交換してあります。

フレームを前に延長して、そこに後席と同じシートを載せて、前にひとり乗るのも良いと思います。ハンドル上に子供を乗せるのに比べてふらつきが抑えられますし、重心も低くできます。うまくフレームとハンドルをデザインすれば(例えば www.17bicycle.com/ )、前に2席設けられるかもしれません。

松浦さんのアイデアに一点だけ指摘するとすれば、子どもの重心は低いのに越したことはないのですが、親の座席は必ずしも低くなくてもいい、というより、高めのほうが自転車をとり回しやすいという点です。子どもの席の高さを半分にしても、自転車自体の高さも半分にしてしまうと、結局倒れそうになった時に必要な力は変わりません。(子どものケガはずいぶん和らぎますが)母親の席、あるいはハンドルは高いほうが、制御しやすいだろうと思います。