出雲の阿国様

M「この方には、当時の日本におけるスーパースター存在名古屋山三様と言う旦那さんがいらして、

山三様の家紋として丸に剣木瓜や、中開き三本傘がありますから、家紋が無い方でも無く、改めて描く必要も無いと感じますが？」

T「すまん！これはファンタジーな思いつきで、役者紋を創ろうという挑戦だったりする。」

M「成る程ねえ、役者さんは、名跡に紋が定められていて、襲名するとその紋を受け継ぐもの、

役者さんは血筋・家の名字・家紋とは別に、一門のなのり・紋と名跡の紋を受け継ぐ。」

T「落語家さんや、演奏家さんも同様な紋の伝承をされておりますが、なぜその紋章と定めたか？が記述がとぼしく、

有れば有ったで荒唐無稽？で日々研究中なのであります、」

M「大変ですよね、確かさがある代表は中村屋さんの隅切銀杏でしょう、

初代が見た吉夢、その夢に導かれるようにして江戸一番目で櫓をあげたという由緒は今日まで生きて伝わっていると感じます。」

T「役者さんの紋章特集は、まだ先になる想定であります。」

M「出雲の阿国さんの初代を祖に、その後阿国の名が襲名されると空想し、想定できる紋とは！」

T「天覧の名誉に預り賜る「天下一」は、他に賜る方があり、出雲大社様の「亀甲剣花菱」も違う感じがする。」

M「本当は一択で腹に案が有ると見えますぞ！」

T「っ、そのとおりで御座います。実は、阿国さんが演じたと伝承される演目があり、

天地和合の舞という演目で、その演目の際に頭に白龍を頂いたと記されるので白龍の紋章を描いて頂ければと思いまして・・・」

M「阿国さんの役者紋として龍の紋を考える！候補は、先ずは雨龍系かなと考えます。

雨龍は舞台衣装ではメジャーで、家紋らしい単純化と洗礼があり、室町時代感が有るので良いかと考えます。

ウロコは道成寺のイメージが強いので無しで、掌も役者紋らしいと感じられないかな？」

T「では、出雲の阿国様役者紋「白龍紋」でお願いします。」

出雲の阿国様役者紋

白龍紋

出雲の阿国様プロフィール(日本人家紋工芸作家視点)

西暦1572〜

歌舞伎の氏神様

出雲の国杵築中村に生まれたとつたわり、当地の墓石には「丸に蔦」がみられるとも。

京のみやこにて歌舞伎踊を創始、御天覧の栄誉に浴し天下一と称すること認められたと伝わる。

伝説的な役者様

上演されたと伝わるものはごく僅かであるが、天地和合の舞なる演目が伝わり、