日本語: 海上自衛隊は、令和４年１２月１７日（土）から２７日（火）に引き続き、２８日（水）から３１日（土）にかけて、中国海軍クズネツォフ級空母「遼寧」（艦番号「１ ６」）を含む複数の中国海軍艦艇が、以下のとおり太平洋上の我が国周辺海域において航行していることを確認した。

日時 位置 確認された艦艇

１２月２８日（水）午後８時頃 沖大東島の東約３６０ｋｍ クズネツォフ級空母「遼寧」（１６） ルーヤンⅢ級ミサイル駆逐艦（１２０） レンハイ級ミサイル駆逐艦（１０４） フユ級高速戦闘支援艦（９０１）

１２月２９日（木）午前８時頃 沖大東島の北東約３１０ｋｍ クズネツォフ級空母「遼寧」（１６） ルーヤンⅢ級ミサイル駆逐艦（１２０） レンハイ級ミサイル駆逐艦（１０４） フユ級高速戦闘支援艦（９０１）

１２月３０日（金）午後８時頃 北大東島の東約５３０ｋｍ クズネツォフ級空母「遼寧」（１６） ルーヤンⅢ級ミサイル駆逐艦（１２０） レンハイ級ミサイル駆逐艦（１０３及び１０４） ジャンカイⅡ級フリゲート（５４２） フユ級高速戦闘支援艦（９０１）

１２月３１日（土）午後８時頃 沖大東島の南約２２０ｋｍ クズネツォフ級空母「遼寧」（１６） ルーヤンⅢ級ミサイル駆逐艦（１２０） レンハイ級ミサイル駆逐艦（１０３及び１０４） ジャンカイⅡ級フリゲート（５４２） フユ級高速戦闘支援艦（９０１）

※ 確認された艦艇欄の括弧書きは艦番号を示す。

また、１２月２８日（水）から３１日（土）にかけて、中国海軍クズネツォフ級空母「遼寧」の艦載戦闘機によるもの約２０回及び艦載ヘリによるもの約４０回、計約６０回の発着艦を確認した。これにより、１２月１７日（土）から３１日（土）までに確認した我が国周辺海域での発着艦の実績は、計約３２０回となった。

※ 四捨五入により、内訳と計は必ずしも一致しない。

さらに、その後、令和５年１月１日（日）、中国海軍クズネツォフ級空母「遼寧」１隻（艦番号「１６」）、ルーヤンⅢ級ミサイル駆逐艦１隻（艦番号「１２０」）、レンハイ級ミサイル駆逐艦２隻（艦番号「１０３」及び「１０４」）、ジャンカイⅡ フリゲート１隻（艦番号「５４２」）及びフユ級高速戦闘支援艦１隻（艦番号「９０ １」）の計６隻が沖縄本島と宮古島（沖縄県）との間の海域を北上し、東シナ海へ向けて航行したことを確認した。

なお、これらの艦艇は、１２月１６日（金）に沖縄本島と宮古島（沖縄県）との間の海域を南下したものと同一である。

防衛省・自衛隊は、海上自衛隊第５護衛隊所属「ありあけ」（佐世保）、第１海上補給隊所属「とわだ」（呉）及び第５航空群所属「Ｐ－３Ｃ」（那覇）により、所要の情報収集・警戒監視を行った。また、艦載戦闘機の発着艦に対し、航空自衛隊の戦闘機を緊急発進させる等を行い対応した。