Many of following phones and equipments are historical or old.

写真の電話機や機器は、古く、歴史的だったりします。



MC-2カード式公衆電話機
MC-2カード式公衆電話機


■日本電信電話公社 (現NTT) MC-2 カード式公衆電話機
日本電信電話公社で開発された、初登場したカード式電話機2種類のうちの一台。MC-1が公衆電話ボックス設置対応なのに対して、このMC-2は据え置き型で、卓上や据え置きスタンドの上に設置されていました。テレホンカード専用で、硬貨を投入して通話することは出来ません。日本国内を探せばレアですが、2021年の現在でも、どこかで駆動している一台があるかもしれません。



MC-3PNCカード式公衆電話機
MC-3PNCカード式公衆電話機


■NTT MC-3PNC カード式公衆電話機
硬貨とテレホンカードの両方に、コンパクトに対応した公衆電話機。発表から四半世紀以上、30年近く経っていますが、同型機は、公衆電話機の数が相当減った現在でも容易に見かけます。



MC-5APNKカード式公衆電話機
MC-5APNKカード式公衆電話機


■NTT MC-5APNK カード式公衆電話機
MC-2やMC-5BPHNと同様に、テレホンカード専用の公衆電話機。ボディがカード式公衆電話の中でもダントツにコンパクトに小さいので、極小スペースの設置場所にも対応できる一台になります。2021年の現在でも、国内のどこかでレアですが見かけられる場所があると思います。



MC-5BPHNカード式公衆電話機 仕20045号4版
MC-5BPHNカード式公衆電話機 仕20045号4版


■NTT MC-5BPHN カード式公衆電話機 仕20045号4版
MC-2やMC-5APNKと同様に、テレホンカード専用の公衆電話機。MC-3やMC-5BPHNよりも安定感を増す為だと考えられるのですが、ボディの底辺が大きく作られていて、同じ筐体ボディー別バージョンカード電話機が新幹線やフェリーなどの乗り物の公衆電話ブースに設置されていたりもします。2021年の現在でも、国内のどこかでレアですが見かけられる場所があると思います。



NTT日本電信電話株式会社・MC-6P-UL 仕210023号2版 1992年7月製造
NTT日本電信電話株式会社・MC-6P-UL 仕210023号2版 1992年7月製造


■NTT日本電信電話株式会社・MC-6P-UL 仕210023号2版 1992年7月製造
他の緑色や灰色などのカード式公衆電話機の設置がNTTの設置審査などを経て、設置場所のリクエストは出来たものの、最終的にNTTにより場所が選定され設置されたのに対し、MC-6Pは、特殊簡易公衆電話機(ピンク電話機)として、誰でも申し込めば設置費用などを支払うことで個人宅内でも設置することができた。また特殊簡易公衆電話(ピンク電話)の中で唯一テレホンカードに対応した電話機でした。大量に安価にチケットショップなどで売られているテレホンカードを入手の上、会社や個人宅などで発信専用に使用させるような使い方も一部ではあったが、多くは喫茶店や商店の店先や、ビルのエントランスなどのプライベートな場所に設置されていた。また契約者が設置場所を決められるピンク電話であった為、契約者は電話番号も分かっており着信にも対応できた。通話はテレホンカードを利用して決済が行われる為、設置者に通話料金の請求はNTTから無く、MC-6P特殊簡易公衆電話機(ピンク電話機)の基本料金のみが請求されていた。不正使用の温床となったこともあったが、対策が行われた。1989年にレンタルのみでサービス開始。2005年に新規契約受付終了。既に新規契約は受付終了してるが、契約を継続しているところでは、2021年現在でもまだ使用できるところがあるかもしれません。



日本電信電話公社・677-P・仕5103号1版・黄色公衆電話機・1983年1月-田村電機製作所製造
日本電信電話公社・677-P・仕5103号1版・黄色公衆電話機・1983年1月-田村電機製作所製造


■日本電信電話公社・677-P・仕5103号1版・黄色公衆電話機・昭和58年(1983年)1月・田村電機製作所製造
1975年に設置が始まり、1995年に黄色公衆電話機が廃止されるまで、街中に設置され電話することができました。多くは緑色のカード式公衆電話機に1995年の廃止までに交換されて行きました。

余談ですが、昭和50年代が話の設定になっているコミック・アニメの「ひぐらしのなく頃に」のシーン中に描かれている、公衆電話ボックス内の電話機の一つが、これと同型だったりします。しかし677-P電話機は公衆電話ボックスに設置される様に設計されておらず、また設置された事例も無いはずなので、アニメの中の設定に誤りがあるでしょう。電話機正面左側の小窓にアニメでは赤色の文字が二列ミミズ書きの様に書かれていますが、この小窓は電話機が停電時にのみ現れる「10円硬貨でおかけください。停電のため100円硬貨は使えません。」のメッセージが表示され、通常時は何も表示されないため、アニメの中では電話機に電源が投入されていないか、作画を担当された方が電源の入っていない実機を参考に描かれた物がそのままアニメに登場したものと思われます。



日本電信電話公社 673-P 黄色公衆電話機
日本電信電話公社 673-P 黄色公衆電話機


■日本電信電話公社 673-P 仕4716号1版 黄色公衆電話機 昭和53年(1978年)11月 安立電気株式会社製造。
1975年に設置が始まり、1995年に黄色公衆電話機が廃止されるまで、街中の公衆電話ボックス内などで見かけたり、電話することができました。677-P公衆電話では停電時でも10円硬貨を利用して通話が可能だったりしますが、673-Pは停電時、緊急ボタンで警察や消防電話する以外はダイヤルできなくなります。多くは緑色のカード式公衆電話機に1995年の廃止までに交換されて行きました。

余談ですが、昭和50年代が話の設定になっているコミック・アニメの「ひぐらしのなく頃に」のシーン中に描かれている、公衆電話ボックス内の電話機の一つが、これと同型だったりします。



NTT 日本電信電話会社 679-PRA 仕5103号1版 製造年月 昭和58年6月 安立電気株式会社 製造
NTT 日本電信電話会社 679-PRA 仕5103号1版 製造年月 昭和58年6月 安立電気株式会社 製造


■NTT 日本電信電話株式会社・679-PRA 黄色公衆電話機・仕5103号1版・製造年月 昭和58年(1983年)6月・安立電気株式会社製造。
公衆電話ボックス型の黄色公衆電話機の最終形に、RA(シルバーホン・めいりょう)受話器を付加採用した福祉公衆電話機。標準受話器は679-P。日本電信電話公社(電電公社)を引き継いだ、NTT 日本電信電話株式会社が、電電公社の673-P黄色公衆電話機の後継として製造を依頼し、公衆電話ボックスなどに設置されていました。しかしカード式公衆電話機に当機や673-Pなど、テレホンカードの使えない電話機は次第に取って代わられていく為、設置は限定的で短命でした。また1995年の完全廃止・交換まで、673-Pなども引き続き設置されていた為、製造も限定的でした。



日本電信電話公社・678-PN電話機(プッシュホン式・赤電話)・仕5103号1版・1983年7月 田村電機製作所製造
日本電信電話公社・678-PN電話機(プッシュホン式・赤電話)・仕5103号1版・1983年7月 田村電機製作所製造


■日本電信電話公社・678-PN電話機(プッシュホン式・赤電話)・仕5103号1版・1983年7月 田村電機製作所製造。
委託公衆電話として、駅・公共施設・テーマパーク・ショッピングセンター・商店などに設置されていました。678-PN電話機は、赤電話の中では唯一プッシュホン式で、本機のダイヤル式版の678-A2と共に、100円硬貨での通話も可能になり、緊急時に硬貨無しで通話できる緊急ボタンも搭載した公衆電話でした。内部の作りは677-P黄色公衆電機と同様の作りなのですが、黄色電話が金属筐体にペイントされているのに対して、678-PN赤電話機はプラスチック製筐体になります。1995年に委託公衆電話がテレホンカード式公衆電話に完全移行するのに伴い、旧式の赤・青・黄の公衆電話はすべて廃止され、678-PN赤電話機も、それまでに置き換え撤去されました。



676-A1RA 日本電信電話公社・青色公衆電話機
676-A1RA 日本電信電話公社・青色公衆電話機


■日本電信電話公社・676-A1RA ダイヤル式・青色公衆電話機、仕様書番号 仕4537号2版。1978年、田村電機製作所製造。
卓上型青色公衆電話機に、RA(シルバーホン・めいりょう)受話器を付加採用した福祉公衆電話機。標準受話器は676-A1(A2)。10円硬貨を投入することでダイヤルできます。緊急時には正面下部の赤色のボタンを押すことにより、緊急番号の110番(警察)と119番(消防)にダイヤルすることが可能です。受話器に「公衆シルバーホン(めいりょう)」を搭載しており、受話音量を受話器ボタンとボリュームで、音量を変えることで明瞭に聴きやすくしながら通話することができます。



KDD XU-5形国際電話端末装置 仕様書番号 KDDS 暫-27093号1版 公衆電話機
KDD XU-5形国際電話端末装置 仕様書番号 KDDS 暫-27093号1版 公衆電話機


■KDD XU-5形国際電話端末装置 仕様書番号 KDDS 暫-27093号1版 1995年8月 アンリツ株式会社製造。
KDDIの前身、KDD 国際電信電話株式会社が、国際空港、外国人の宿泊するホテル、日本国内の米軍基地内などに設置していた、国際電話専用の公衆電話機。専用の001-IC GLOBALテレホンカードでダイヤルと通話が可能でした。この電話機はKDDが1995年から1999年に全国に57台設置された国際公衆電話機の内の一台になります。



DM1021形電話機 特仕7988号2版 Yインターフェイス ISDN電話機
DM1021形電話機 特仕7988号2版 Yインターフェイス ISDN電話機


■DM1021形電話機 特仕7988号2版 Yインターフェイス ISDN電話機
Yインターフェイス(1B+1D) ISDN電話機・三鷹の実証実験で使われていました。実際に現行で使われているIインターフェイス(2B+1D)のISDN、BRI回線とは異なる仕様の為、現行のNTTなどのISDNやBRI回線に接続して使うことは出来ません。



NTT日本電信電話株式会社・ネットメイトD64 ISDN電話機 仕20078号2版 1990年8月製造
NTT日本電信電話株式会社・ネットメイトD64 ISDN電話機 仕20078号2版 1990年8月製造


■NTT・ネットメイトD64 ISDN電話機 仕20078号2版 1990年8月製造
日本のISDN 基本インターフェース(Iインターフェース)2B+Dのメタリック回線(BRI)、NTTのINSネットに接続することで使用する事ができる、初めてNTTから発売されたISDN回線専用電話機兼用ターミナルアダプター。ISDNの2つの64Kの論理回線を同時に使用して、同時2通話、RS-232Cポートでの通信と通話を同時に行う事が可能。2021年現在、NTTのINS網に接続の場合は、インターネットの発達によりデジタル通信モードの速度が遅くなってしまった為、通話のみが可能です。



HP1号 試験用送受器 仕1753-2 昭和31年8月製造 富士通信機製造株式会社
HP1号 試験用送受器 仕1753-2 昭和31年8月製造 富士通信機製造株式会社


■HP1号 試験用送受器 仕1753-2 富士通信機製造株式会社 昭和31年8月製造
昭和30年当時、日本電信電話公社などに設置されていた構内交換機の保守などに使用されていました。受話器部分はベークライト、本体はアルミダイキャスト、ダイヤラーは大興電機製作所(現サクサ株式会社)製。




ベルシステム、ウェスタンエレクトリック社製 1C 公衆電話機・1979年7月製造
ベルシステム、ウェスタンエレクトリック社製 1C 公衆電話機・1979年7月製造


■1C Payphone - Bell System, Made by Western Electric, Manufactured date: July 1979.
ベルシステム、ウェスタンエレクトリック社製 1C 公衆電話機・1979年7月製造。
ダイヤラーがプッシュホン式(DTMF式)なので、1C2型公衆電話と呼ばれることもあります。ウェスタンエレクトリック社製の公衆電話は、型式で分類することができるようになっています。3桁の場合、初めの数字が1の場合は壁にマウント(Surface Mount)で、2が壁に埋め込み(Flush Mounted (Panel Mounted))、2桁目の文字がAの場合、 受話器のフックを上げた時の動作がCoin-First onlyで、日本の旧来の公衆電話と同様に、硬貨を投入することでダイヤルトーンが聞こえてくるモードのみの公衆電話機になります。Cは、Coin-First only又はDial-Tone-Firstで、Aのコインを入れてからダイアルトーンが聞こえてくるモードと、コインを入れなくても受話器をあげるとダイアルトーンの聞こえるモードの、両モードを内部で切り替えてサービスが可能な電話機。Dは、Dial-Tone-Firstのみの実装で、コインを入れなくても受話器をあげるとダイアルトーンの聞こえるモードのみの公衆電話機。Eは、Postpay専用で、回転ダイヤルもプッシュホンダイヤルもついていない無い公衆電話で、オペレータ通話専用になります。3桁目の数字は、1がRotary Dialで回転ダイヤル式電話機。2がTouch Toneでプッシュホン式電話機。3がManualで、ダイヤラーのない、オペレーター通話専用の電話機になります。写真の電話機は、壁にマウントする、コインを入れてからダイアルトーンが聞こえてくるモードと、コインを入れなくても受話器をあげるとダイアルトーンの聞こえるモードの、両モードを内部で切り替えてサービスが可能で、ダイヤラがプッシュホン式になり、1C2という型式になります。



NORTEL MILLENNIUM PAYPHONE for NTT (Nippon Telegram and Telephone Co., Ltd.)
NORTEL MILLENNIUM PAYPHONE for NTT (Nippon Telegram and Telephone Co., Ltd.)


■NORTEL MILLENNIUM PAYPHONE for NTT (Nippon Telegram and Telephone Co., Ltd.)
ノーテル(旧ノーザンテレコム)製のミレニアム公衆電話機。
1990年代終わりころに21世紀の到来を見据えて作られたミレニアムな公衆電話。しかし実際に国内に設置された場所があったかは不明なのですが、あるとすれば米軍基地など、アメリカの硬貨が使える国内の場所などに限定されると構造上考えられます。電光表示部分のパーツは日本のノリタケカンパニー製の蛍光表示管を採用しています。通話の為に決済方法に、アメリカの5¢、10¢、25¢、$1の、50¢硬貨以外の4種類の硬貨が利用でき、カードスロットは、磁気ストライプとICチップに対応しており、各種クレジットカードやデビットカード、専用のテレホンカードで通話することができました。