Commons:モンタージュ
Montage（モンタージュ）とは写真の審査用ツールとして「ウィキは◯◯が好き」コンテストに役立つよう、コンテストによって開発されました。全方位型の作業工程をもたらし、コンテストのあらゆる規模に合わせて設定でき、評価対象の画像点数は10点-数千点の幅があります。下記にツールの詳細を説明します。
ツールの説明
Montage は写真の評価に役立ち、コモンズから写真を抽出してツールに取り込む方式で、（複数の）ファイル一覧もしくは1件以上のコモンズのカテゴリを基準とします。Montageは、画像の総点数と受賞点数に比例してタスクを作成します。その後、審査の開始後、タスク総数をその審査に参加した審査員の数に従って配分します。このツールには主要な2つの表示形式として、コーディネーター向け（審査回の作成／編集／終了）と審査員向け（審査回に参加）があります。
コーディネーター用表示
主催者（コーディネーター）には関与するキャンペーンの一覧が表示されます。それぞれのキャンペーン名のリンク元として、そのキャンペーンに設定された審査の回数を全て網羅したページがあります。主催者が閲覧するキャンペーンの審査回はさらに、それぞれ開催中もしくは終了に分類してあります。特定の審査回には投票の種別、投稿写真の総数、審査員の人数を示します。開催中の審査回には、審査状況を パーセントで表します。終了済みの審査回については選考済みの写真の総数が分かります。
主催者には特定の審査回を作成したり編集すると、詳細が表示されます。一覧の要素は以下のとおりです。
- 審査回の名称
- Status (active, inactive, or closed)
- Type (Yes/no votes, rating, ranking)
- The quorum for each image, for up/down and rating votes
- 画像（コモンズの特定のカテゴリや前回あるいは CSV 形式でまとめたファイル名を基準にインポート）
- 審査員名簿（ウィキメディアの利用者名一覧）
- 注記：票の重みに照らし、一旦、審査回が終了に設定されたのちは編集権限は審査員資格に限定されます。
- Help, my jury member is not available anymore!
- When you have already activated your round and one (or more) of your jury members becomes unavailable do not simply delete the individual jury member. As stated above, Montage will create tasks in proportion to the quorum and the number of images. If your take out a jury member and activate the round again, the remaining tasks will be redistributed among the remaining jury members. The best option here, therefore, is to replace the jury member by pausing the campaign, deleting the old one and adding a new member, and then re-activating the campaign. All open tasks will then be assigned to this new account. You are able to assign different jurors per round, so the next round you can start fresh.
- As long as not all tasks within the round are completed, it is not possible to finalize and move to the next round.
- 審査回を閉じる
- 主催者（コーディネーター）は画像選択の回を終了できます。それを行うインターフェースを使い、
主催者は回の終わらせ方として、通過件数もしくは当落の境界の数字を指定します。ページの表示には、投稿写真の総点数、次の審査回へ進む作家や写真家の人数が含まれます。特定の審査回を完了とマークアップすると、選択肢として一覧をダウンロードするか、補足の回を実施するか、あるいは審査結果を詳細に見るか選べます。
- 審査回の票の詳細
- 主催者には自分たちが関与する特定のキャンペーンについて、審査回ごとに投稿作品と得票の一覧が表示されます。また得票一覧を表組みデータの CSV 形式でダウンロードすることも可能です。
- 討論をインポート
審査回を作成するには、主催者はファイルのインポートの方法を選択できます。コモンズのカテゴリを一覧表示するには、画像の解像度を基準とするフィルタをかけることもできます。インポートの指定作業を終了する前に、インポート予定の総点数が表示されます。
審査員用表示
- キャンペーンの概要
- 審査員には各自が関与するキャンペーンと審査の回が一覧として表示されます。キャンペーン名は、それぞれの概要ページにリンクしてあります。
- 審査回の概要
- 審査員には参加を求められている審査回の一覧が表示されます。その時点で審査中の回ごとに投票ダッシュボードにリンクがあります。審査回ごとに進行状況と審査終了日を示します。
- 投票
- 審査員には自分が参加している審査回の次のタスクが表示されます。合格・不合格および点数制の審査回で使えるように、インターフェースには画像を高解像度版で揃え、量を制限したメタデータ（画像の解像度）が表示され、審査員は合格・不合格を選んだり、星印を付けたりできます。審査員には選択肢としてタスクをパスしたり、クエリをかけて別のタスクを選んだりできます。
- 点数で決める審査回の場合は、インターフェースには採点対象の画像が一覧表示し、制限したメタデータ（画像の解像度）を添えます。審査員は特定の順に画像を並べ替えでき、その後、審査回に点数を記入できます。この形式で扱える画像は、50点を上限とします。
-
評価の表示 -
Ranking view
- General progress
- The juror can also see their overall progress and the due date.
その他のルール
Montage has a simple permission scheme tailored to the tasks of contest organization and judging.
- Maintainers - Creators/operators/maintainers of Montage
- Add Organizers. (Note: Maintainers can technically do anything, as they have database access to the system, however they are intended to only add organizers.)
- Organizers
- キャンペーンを新設
- 作成したキャンペーンに主催者名を書き込む
- 主催者が使える操作。
- コーディネーター
- 参加する国や地域／チームは主催者1名を選び、以下のツールに関して特権を認めます。
- 審査回を作成もしくは中止する
- Add/remove jurors
- Mark jurors active/inactive
- Initiate a task reassignment
- Download results and audit logs
- 審査員（Jurors）
- Rate and rank photos to which they are assigned
- See their own progress
主催者向けのマニュアル
以下の方法で皆さんの写真大会を設定すると、審査員の投票を受け付ける段階へ進めます。
- Montage を使うには皆さんの国や地域をトークページに記入してください。皆さんの主催者の利用者IDをお知らせください。
- 開発者チームの手で皆さんの国対象のキャンペーンを新設した段階で、皆さんのトークページにキャンペーン開始の準備ができたことをお知らせすします。注意点として、大多数の国では同一のコンテストにキャンペーンを1件ずつしか催していません。
注記：皆さんの国で別のキャンペーンを作成してほしいというご要望は、モンタージュにログインし、私たちにご連絡ください（たとえば地域ごとの大会があって審査員団も顔ぶれが異なるなど。）
キャンペーンの準備が終わったかどうか確認するには？
- トークページのチェック表に「√」マークが付くと、キャンペーンの準備完了だとわかります。
- Montage の主催者パネルを開き（ハイパーリンクはベータ版から変更済み）皆さんのキャンペーンを探します。
ステップ1. キャンペーンの設定を確認
皆さんのキャンペーン開始日は、正しい日付かどうか、確認してください。これはとても重要な手順です。
Click Edit Campaign and make sure:
- 開始の日付と時刻は正しいです（何時何分までチェック）。
- キャンペーンの「受付〆切日」とは、第1ラウンド用に皆さんが投稿写真をインポートする予定の日付と時刻を指します。キャンペーンの終了日ではない点にご注意ください。もし設定どおりの〆切時刻を適用すると、皆さんの予想と異なっても、〆切時刻以降に編集の手が加わった写真は（たとえ投稿者本人以外が作業しても）審査対象から除外されてしまいます。そこで、実際に第1ラウンドの段階に進みたい日時を受付〆切日に設定するようお勧めしています。疑問点は、ぜひ私たちに質問してください。
ステップ2. 第1ラウドの作成
- このキャンペーにおける審査の第1回を作成します。
前の回を終了させないと、審査の次のラウンドは追加できません。
審査回の設定
これらは皆さんが審査第1回でどの写真をインポートするか制御する方法のいくつかで、審査員に表示または非表示にする機能の一部です。それぞれのボックスを慎重に選び、本当にその必要がある場合を除き、うっかり全てのボックスを選択しないようにしましょう。 :)
「解像度不足で失格」を使うと、指定した解像度に満たない写真を審査第1回から除外します。
「投稿日の規定により失格」とは、キャンペーンの開始日と終了日に挟まれた期間ではない時期にアップロードまたは更新された写真を選外にします。
"Disqualify jurors" disqualifies photos uploaded by your jurors.
「主催者の失格」を使い主催者自身の投稿写真を要件を満たさないとすることができます。現在、この機能は無効です。
"Disqualify organizers" disqualifies photos uploaded by your organizers. This features is not currently working.
"Show filename" makes the filename of the file uploaded to Commons visible to your jury.
"Show link" does not do anything at the moment.
"Show resolution" makes the resolution of the photo visible to the juror at the time of voting. (The juror can always see this information by going to Commons but this option makes this information more easily accessible.)
画像のインポート
You can either use a Category, an URL to a physical file, or copy/paste, to import photos. To do this, you should take the following steps and make sure your file follows a specific format.
- ウィキメディア・コモンズのカテゴリ を選択 -- 大部分のキャンペーンでは、第1回審査の応募写真は特設のカテゴリCategory:Images from Wiki Loves Monuments 2017 in XX として、XX の部分をキャンペーンに当てはまる国や地域を記入します。もし異なるカテゴリを採用する場合は、よく使い方を理解し、使う目的を確認することが肝要で、さもないと審査対象の写真まで除外してしまいます。皆さんがどのカテゴリを適用するか当方では確認していないため、皆さんの自己責任でカテゴリを確認してください。同一のキャンペーンの写真は全点、その同一のカテゴリに入れておくと、正しく抽出することができます。この時、カテゴリ名は皆さんのウェブブラウザのURL欄の表記ではなく、必ずコモンズ内部で使われるものを指定するわけですが、ドロップダウンメニューに表示された中から必要なカテゴリを選んでください。
- ファイル一覧の URL -- CSV 形式の画像ファイル一覧をインポートできます。表形式ファイルの見出し行に「img_name」と記入し、ファイル名を1行に1件ずつ書いて改行します。ただし、ファイル名に接頭辞「File:」を使わないでください。また行頭に半角シャープ記号「#」があっても無視されます。あるいは要点のみのファイル一覧を作成し、Montage 内で生データファイルにリンクを張る方法もあります。
- こちらの見本ファイルをご参照ください。
- Montage は"完全な" CSV: 形式の
['img_name', 'img_major_mime', 'img_minor_mime', 'img_width', 'img_height', 'img_user', 'img_user_text', 'img_timestamp']でこれらの列（カラム）を 書いても利用できます。これらのどれかが欠けている場合、単に「img_name」コラムのみ検知し、そのあのデータを検索します。
- ファイルの一覧 を選択 -- UTF-8 コード化したファイル名の一覧をコピペします。ただし接頭辞の「File:」は除去し、空白開き（スペース記号）は半角のアンダースコア「_」に置換してください。リスト作成にはオートウィキブラウザAutoWikiBrowser (AWB) を利用できます。
インポート作業は、主催者がキャンペーン画面の最下部にある「有効にする」ボタンを押すと最終決定し、審査員向けのタスクが作成されます。
投稿写真の点数が多い場合には、少し忍耐が必要です。:) コンテストの規模によって数秒から数分かかり、第1回審査の結果が作成され／分布を示します。
Let your jury know that they can start the voting process.
If you run into any issue in the above steps, please ping us in Montage's talk-page. We are in UTC+2 and UTC-7 and we will try to get back to you as soon as possible.
ファイル形式のヒント
ファイル用インターフェースを使うときの注意点：
- UTF-8 Linux 形式のフラット TXT ファイルを作成（DOS CR/LF形式には非対応のため、事前にFileZillaなどFTPプログラムを使って変換してから、アップロードへ。）
- プレーンな FTP/HTTP サーバに保存（Google ドライブとOneDriveは使えません。ダウンロードの時にコンテンツの構造化処理が行われてしまい、このMontageでは正しく読み取れなくなるからです。）
- The file should be public readable (Montage is not using credentials to access it; execute access on the directory is encouraged for security reasons)
- When in doubt you could use wget on Linux to verify the format of the download
- Only have a single column containing the JPG file names
- Replace the spaces in the file names by _ (underscore)
- Do not use double quotes
- When using the above format commas in file names are accepted
審査結果をダウンロードするには
ダウンロード後に、皆さん自身の最終成績を閲覧するには、データをフリーソフトウェアの Libre Office (Libre 表計算) もしくは Google ドキュメント (Google スプレッドシート) で開くと見やすいです。Excel 2019 (エクセル) の機能はここでは最適ではないものの、迂回策として結果データをまず Google ドキュメント形式で開き、それを xlxs 形式で保存し直すとエクセルで使いやすくなります。もしこの方法が使えない場合は、トークページでご自分の成績が知りたいと依頼してください。
審査員のコメント表示ボタン（「see jury comments」）を押すと、（投稿されている場合は）講評を読むことができます。コピー&ペーストをうまく応用すると使いこなせるかもしれません。
現状
Montage はボランティアの集団が活発に開発し、「ウィキは記念物が好き2017」（Wiki Loves Monuments 2017）の審査過程用に事前ならびに同時並行で新機能を盛り込みました。バグがあるかもしれませんが、より質の高い審査仮定の実現を目指して取り組んでおり、コンテスト関連データの総体的なまとまりを保護しようとしたものです。
- 直近のリリース版ならびに問題解決に関する情報は、当方の Montage の現状をご確認ください。
- 問題の報告にはGitHub をご利用ください。
Montage 利用者の皆さんには、このページをぜひウォッチリストに登録するようお勧めしています。Montage はToolforge に掲載し、関連対象はサーバーとデータベースばかりかデータベースのバックアップに及びます。Toolforge の現状ページも目配りをしてください。
安定性を最大化するため、自分たち自身の使用のために、また調整役（コーディネーター）や主催者の試験用に、別個の開発インスタンスを保持しています。アクセスをご希望の皆さんは、トークページでお気軽にお知らせください。
開発
Montageの開発はMahmoudHashemi、Slaporte、Yarlが担当し、YuviPandaが協力したものです。開発の要点はウィキは記念物が好き（WLM）審査ツールの要件に基づいて固有のツールに焦点を当てました。このツールのソースコードを公開しています。